身の丈に合わない大企業に入った平凡ゆとりサラリーマンが大学職員へ転職した体験記③

大学職員転職体験記

引き続き、体験記をお送りします。

体験記①、②をまだお読みでない方は、ぜひご覧ください。

空白期:一次面接合格後、最終面接までの期間

一次面接の合格の連絡がエージェントから入った後、最終面接の日程の連絡がなかなか来ませんでした。

最終的には、一次面接の合格後、20日経ってから、最終面接の日時連絡があり、日程は、一次面接から約1か月半後に最終面接となりました。

この待ちぼうけの20日間は、とても不安な気持ちで、他のエージェントから紹介された求人に浮気(応募)してしまいました。

例えるなら、「意中の乙女と初回のデートに成功、次のデートの日時を打診したところ、20日間返信なし」といったところでしょうか。

こんな状況なら、別にそんなに好きでもないけど、「なんかいけそうな気がする-」っていうギャルに声掛けますよね。(サイテー)

結局、その別の会社へは職務経歴書を送った段階で、「もっとベテランを求めている」ということで、面接には至りませんでした。

20日経ち、ようやく最終面接の日程連絡がエージェントから入ったのですが、その日は事前に「この日はちょっと休むのが難しいかも」と伝えていた決算発表のリリース日でした。

前職では、決算発表の日は、経理部のメンバー全員が一室に集まり、CFOが行うプレスリリースをモニタリングするという恒例行事がありました。

出張も入れてはならないというぐらいなので、休むとなると、何か特別な理由が必要です。

「あのお年玉をくれた親戚のおっちゃんに死んでもらうか…」などと、縁起でもないことを考えながら、エージェントにも、「最終面接の日程の変更って難しいですよね?」と念のため確認。

「先方も20日間かかって、調整した日程なので、再調整は難しいでしょう」と、一蹴されてしまいました。

今から振り返ると、ここはエージェントの力の見せ所だろうと思わなくもないですが、

(というか、そもそも自分の予定を先方に伝えてくれていたのかという不信感をエージェントに対して持ちました)

自分のゆとりある未来のため、一大決心で上司に休みたい旨、伝えました。

すると、上司は意外にも理由も聞かずに二つ返事で、「いいよ」と認めてくれました。

さっきまで殺そうとしていた親戚のおっちゃんに多少の引け目を感じつつ、案外、言ってみるもんだなと思った次第です。

一次面接で、最終面接攻略のヒントをかなりもらったので、大学ホームページの情報公開をくまなくチェックし、エージェントの話の裏どりをおこないました。

例えば、エージェントからは「財務基盤が良好」という話だったので、実際に財務資料をチェックし、特徴を洗い出したりしました。

学校法人の財務資料は、民間企業と異なる部分もあるので、いずれ別記事で解説したいと思います。

最終面接:理事長から鋭い質問が飛ぶ

最終面接のため、地元に乗り込み、前回同様、エージェントに大学まで送迎してもらいました。

今回は最終面接ということで、一次面接をしてもらった人事部長と人事課長の他、理事長と常務理事を加えた4対1での面接となりました。

面接会場は、一次面接の会議室とは異なり、重厚長大な理事長室でした。

ゆとめが
ゆとめが

(トントントン)

「ゆとめがといいます。本日はよろしくお願いいたします。」

面接官
面接官

「どうぞ、着席してください。」

ゆとめが
ゆとめが

「失礼いたします」

着席を促されたので、椅子を引くと

ゆとめが
ゆとめが

「椅子、重たtttttttt」

毛足の長い絨毯に完全に食い込んでいる椅子は片手では、びくともしませんでした。

面接前に、こんなハードルがと、狼狽しつつ、何とか両手で椅子を引いて着席できました。

面接がスタートするも、前回の一次面接のアットホームダット的な空気感とは180度違う、息をするのも憚られるような、空気感でした。

一次面接では、自分の3倍の時間話していた人事部長も必要最低限の質問しかせず、理事長は怖いばかりで、質問もしてこずに、ずっと私の顔を真っ直ぐに見ておられました。

その時私が思ったことは、理事長の顔がホームページと違うということ。

ホームページでは柔和な笑顔でしたが、面接では、スーパーでピーマンを値踏みするかのような、鋭い眼光で、そのアルパチーノ的な雰囲気に完全に飲まれました。

面接も佳境に差し掛かり、ようやく理事長が「キミ、決算は一人でできるのかね?」と質問されました。

経理経験3年、決算担当になって1年も経たない私ですが、中小企業の経理担当であれば、決算くらい一人でできて当たり前の力がついている年数です。

しかし、大企業の分業制のもとでは、決算担当といっても、1から10まで自分でやるのではなく、自分の工程をこなすだけで精一杯という状況でした。

例えるならば、野球のピッチャーで、これまでワンポイントリリーフしかしてこなかったのに、明日からいきなり先発で9回完投できるか?と言われるようなもんです。

当然、決算を一人でやりきる自信も能力もなかったので、正直に「誰かのサポートがないと、一人ではできません」と答えました。

その後、理事長からの質問はなく、面接は終了。

完全に「オワタ」と思いました。

東京に戻る道中で、当時付き合っていた彼女(どうぶつの森のアップデートに大歓喜の現在の妻)に、「面接ダメだったわ」と半ベソでラインしたことが記憶に残っています。

「地元に戻るのは、まだ先かー。明日からも仕事頑張らなんとな」と思いながら、東京へと戻っていくのでした。

続く

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