地方私立大学職員の生涯年収とは?一体いくら稼げるの?

大学職員の現実

こんにちは、現役大学職員ブロガーのゆとめがといいます。

この記事では、地方私立大学で事務職員をしている私が、大学職員で一体いくら稼げるのかという生涯年収について、解説します。

年収は何によって決まるのか

本題に入る前にまず、年収は何よって決まるのかという点についてですが、motoさんが書かれた「転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方」で示されていたのですが、「職種×業界」でおおかた決まるそうです。

なので、私立大学という業界で、事務職員という職種であれば、どれほどの年収になるか、おおかた決まるので、これから大学職員を目指す方には、この記事がとても参考になると思います。

私立大学における立地の重要性:都市圏か地方か

あえて、「地方」私立大学としているのですが、大学は立地によって、学生獲得のハードルが大きく、異なるからです。

都市圏にキャンパスのある大学であれば、自宅から通学圏内の高校生に加えて、地方からくる高校生も多いので、必然的に学生獲得が容易になります。

一方、地方にキャンパスを構える私立大学は、自宅から通学圏内の高校生が、どんどんと都市圏の大学に進学し、パイを奪われている状況です。

私立大学の収入はそのほとんどを学生からの授業料等が占めていますので、学生を獲得できるかどうかというのは、その大学が生きるか死ぬかという最重要課題です。

当然、都市圏に位置する私立大学の方が、資金的に余裕がある傾向があるので、人件費も高い傾向があります。

「大学職員は給料が高い」というイメージをお持ちであれば、それは都市圏に位置する私立大学のうち、学生の獲得に困っていない私立大学のケースということになります。

地方私立大学職員の生涯年収:4パターンを想定

お待たせいたしました。いえ、お待たせしすぎたのかもしれません。

ようやく本題です。

以下の4つのパターンで、地方私立大学職員の生涯年収を試算してみました。

前提条件

  • 30歳で中途入職(入社)
  • 60歳で退職
  • 生涯年収は31歳~60歳までの30年間で試算
  • 年収は税引前の額面金額(手取りではない)
  • 賞与の支給月数は4.5ヶ月で固定
  • 退職金は含まない

パターン①:全く昇進(昇格)しないケース

  • 生涯年収:1億4千8百万円
  • 平均年収:495万円
  • 退職時の役職:なし

このケースでは昇進(昇格)はしませんが、年齢を重ねるに応じて、昇給はします。

ただし、他のケースに比べて昇進(昇格)しないため、昇給ペースは緩やかになります。

  • 31歳時点:年収438万円、月額給与27.6万円、賞与(年間)107万円
  • 40歳時点:年収482万円、月額給与30.3万円、賞与(年間)118万円
  • 50歳時点:年収512万円、月額給与32.1万円、賞与(年間)127万円
  • 60歳時点:年収530万円、月額給与33.2万円、賞与(年間)132万円

パターン②:35歳と45歳の2回昇進(昇格)するケース

  • 生涯年収:1億6千1百万円
  • 平均年収:536万円
  • 退職時の役職:係長

このケースでは、2回昇進(昇格)しますが、課長(管理職)にはならないというケースです。

管理職にはなりたくない方もいると思いますので、管理職にはならない場合の地方私立大学職員の年収モデルとして、こちらをご参考にどうぞ。

  • 31歳時点:年収438万円、月額給与27.6万円、賞与(年間)107万円
  • 40歳時点:年収504万円、月額給与31.6万円、賞与(年間)125万円
  • 50歳時点:年収569万円、月額給与35.5万円、賞与(年間)143万円
  • 60歳時点:年収617万円、月額給与38.5万円、賞与(年間)155万円

パターン③:35歳と45歳と50歳の3回昇進(昇格)するケース

  • 生涯年収:1億8千1百万円
  • 平均年収:603万円
  • 退職時の役職:課長

このケースでは、49歳まではパターン②と同じですが、50歳で課長(管理職)に昇進(昇格)するというケースです。

管理職になると、残業手当はなくなりますが、管理職手当がつき、賞与も多く支給されますので、給与の面ではうま味が大きいです。

  • 31歳時点:年収438万円、月額給与27.6万円、賞与(年間)107万円
  • 40歳時点:年収504万円、月額給与31.6万円、賞与(年間)125万円
  • 50歳時点:年収738万円、月額給与44.1万円、賞与(年間)209万円
  • 60歳時点:年収811万円、月額給与48.4万円、賞与(年間)230万円

パターン④:35歳と45歳と50歳と58歳の4回昇進(昇格)するケース

  • 生涯年収:1億8千3百万円
  • 平均年収:610万円
  • 退職時の役職:部長代理

このケースでは、57歳まではパターン③と同じですが、58歳で課長からさらに部長代理(部長ではない)まで昇進(昇格)するというケースです。

役職なしから、4回昇進(昇格)するという超絶スーパーサラリーマンを想定しました。

  • 31歳時点:年収438万円、月額給与27.6万円、賞与(年間)107万円
  • 40歳時点:年収504万円、月額給与31.6万円、賞与(年間)125万円
  • 50歳時点:年収738万円、月額給与44.1万円、賞与(年間)209万円
  • 60歳時点:年収884万円、月額給与52.7万円、賞与(年間)252万円

将来の年収予測をどのように計算したか

試算の前提としたのは、私が勤務する地方私立大学の給与表です。

各種手当については、以下の通りです。

  • 扶養(家族)手当:月額1万円(生涯)
  • 住居手当:月額5千円(生涯)
  • 残業手当:月額2万円(管理職はなし) ※実際は変動しますが、固定としました
  • 管理職手当:課長 月額7万円、部長代理 月額9万円

昇給と昇進(昇格)が言葉が似ていて、ややこしいので、補足しておきます。

昇給:勤続年数や職務上の昇格に応じた賃金の増額

昇進:課長や部長といった職位(役職)が高くなること

昇格:職務遂行能力に応じて社員をいくつかの等級に分類し賃金の管理を行う職能資格制度において、資格が上がること

カオナビ「昇給とは? 定期昇給とベースアップの違い、計算方法の例、昇給率とは?」よりhttps://www.kaonavi.jp/dictionary/pay-raise/

この記事では、昇進と昇格を同じ意味合いで使っています。

昇進や昇格しない場合でも、勤続年数の増加に伴い昇給はするので、パターン①の場合でも給与は年々増加するということですね。

まとめ

この記事では、地方私立大学職員の生涯年収について、4つのパターンを想定して、試算してみました。

これから大学職員を目指す方は、ご自身のキャリアをイメージして頂き、それぞれのパターンの給与を参考にしてみてください。

都市圏の大規模大学になると、この試算結果よりも年収が100万円以上高いケースも十分考えられますね。

学生獲得に日々頭を悩ませている地方私立大学は、どの地方でも同じような状況なので、おおかた今回の試算結果が当てはまるものと思います。

大学業界は、これから少子化の影響をどんどんと受けるので、今と同じ賃金形態が続く保証はありません。

ただ、それは大学業界に限らず他の業界の会社にもいえることですので、現時点のご自身の年収と、この記事での試算を比較するなど、お役立て頂ければ幸いです。

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