大学職員の年収っていくら?現役大学職員が計算方法を解説

大学職員の現実

皆さんが持っている大学職員のイメージの1つに「年収が高い」というイメージがあるかと思います。

この記事では、そんな気になる私立大学職員の平均年収について、解説したいと思います。

意外と簡単!大学職員の平均年収を知る方法

私立大学は、全体の収入の1割程度を、国や地方公共団体から頂戴した補助金で運営をしています。(言わずもがな、補助金の原資は我々国民の税金です!)

よって、その補助金が最適に使われていることが、広く一般にわかるように、文科省からの要請のもと、情報公開に力を入れています。

この情報公開をもとに平均年収を求めることができます。

最も簡単に、そして最も正確に平均年収を求める計算方法

学校法人が作成する決算書類の中に「人件費支出内訳表」というものがあります。

これは、文字通り、学校法人が1年間に支出した人件費が、部門別・科目別に集計された表です。

以下、具体的に「人件費支出内訳表」を使った平均年収の計算方法について、解説します。

ステップ①:人件費支出内訳表が公開されているか確認する

実は、「人件費支出内訳表」の公開は、必須ではないのです。

よって、多くの学校法人では、公開されていません。

公開されていない場合の平均年収の計算方法は、また別記事でまとめたいと思います。

以下、運よく希望の大学の「人件費支出内訳表」が公開されていたとして、解説します。

ステップ②:人件費支出内訳表の数字を足す

検索したところ、阪南大学さんが人件費支出内訳表を公開されていましたので、これを元に解説します。

出典:学校法人阪南大学 令和元年度人件費支出内訳表

赤枠で囲った部分に注目してください。

縦の列が部門を表しており、阪南大学「計」ということで、大学全体での人件費の支出額がこの列を見るとわかります。

横の行は科目を表しており、上から教員の人件費が項目ごとに、真ん中に職員の人件費が項目ごとに並んでいます。

我々が知りたいのは、大学で働く事務職員の平均給与ですから、赤枠で囲った本務職員(=正社員)の本俸(=固定給)、期末手当(=賞与)、その他の手当(=残業手当や通勤手当など)の3つ足すと、大学で働く事務職員の1年間の”合計”給与を求めることができます。

阪南大学の令和元年度の大学事務職員の”合計”給与は、

  • 本俸:382,907,380円
  • 期末手当:232,721,414円
  • その他の手当:98,601,424円

の合計で、714,230,218円となります。

ステップ③:大学で働く事務職員の人数を調べる

次に、大学で働く事務職員の人数を調べます。

こちらは情報公開の中の「事業報告書」に記載されていることが多いです。

同様に、阪南大学の令和元年度の事業報告書を見てみると、

出典:学校法人阪南大学 令和元年度事業報告書

ご覧のように6ページに大学で働く事務職員の人数が70人と記載されていました。(赤枠で囲った部分ですね)

ちなみに、人件費支出内訳表の「本務」職員と、事業報告書の事務職員「専任」は、同じと解釈して頂いて、問題ないです。

ステップ④:割り算をする

ここまできたら、材料が出そろったので、あとは割るだけで、大学で働く事務職員の平均年収を求めることができます。

ステップ②で計算した大学事務職員の”合計”給与714,230,218円を、ステップ③で調べた大学で働く事務職員の人数70人で割ると、

714,230,218円÷70人=10,203,289円となります。

よって、阪南大学で働く事務職員の平均年収は、額面金額で1,020万円とわかりました。

注意点

この方法でわかるのは、あくまでも「平均年収」ということになりますので、注意が必要です。

よって、あなたが35歳だとして、阪南大学に入職したら、1,000万円のお給料を頂けるかというと、そうではないということですね。

ほとんどの学校法人は、日本の古き良き時代の年功序列型の給料制度ですから、

  • 60歳男性:1,200万円
  • 55歳男性:1,000万円
  • 35歳男性:400万円

上記のような給与体系となっている場合、55歳で年収1,000万円プレイヤーになりますが、35歳時点では年収400万円しかありません。

55歳以上のオジサン1,000万円プレイヤーが多く、若手職員が相対的に少ないという人員構成であれば、大学全体で見た平均年収は1,000万円あっても、若手職員の年収は1,000万円に遠く及ばないということで、「思てたんとちゃうーーーーーーーー」ってなる可能性が高いので、平均年収の用法・用量には十分ご注意ください。

まとめ

この記事では、大学のホームページで公開されている人件費支出内訳表と事業報告書をもとに、かなり精度が高く、その大学で働く事務職員の平均年収を求める方法をお伝えしました。

例に出した、阪南大学の場合、平均年収が1,000万円オーバーとなったので、私立大学職員の年収に、夢を抱く方が多いのではないでしょうか。

地方の私立大学では、平均年収が1,000万円を超えることはなかなかないと感じますが、この方法で、私立大学職員の平均年収を計算してみて、自分のイメージと合うか確認してみてください!

職員を教員に読み替えれば、教員の平均年収も容易に計算できますし、また短大や高校など、別部門でも同様の方法で計算が可能です。

ぜひ、お試しください!

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